大きな缶とかごは学校に設置するゴミ箱。ゴミはゴミ箱に、という基本を伝える
衛生啓発・環境改善(YEH)
2014年5月から、YEHのメンバーが中高一貫校で環境衛生の改善のための活動を開始しました。これは毎年夏に交換訪問するブルキナファソの活動からヒントを得たものです。
まず、YEHが数名在籍する中高一貫校を選び、YEHメンバー自身が実施について学校と交渉しました。校長は、「衛生についての授業はすでに必修で行っているが、同世代が話すことで、より生徒は共感し、行動に移してくれるだろう」と大歓迎でした。地域でも青少年の活動は珍しいため、個人的にもYEHを応援してくれています。 YEHにとって、同年代の若者たちを対象にした活動は初めてです。そこで、HFWはYEHメンバーに対して、効果的な話し方や参加者の意見の受け止め方などについて研修を提供しました。実際に住民を前にさまざまな情報をわかりやすく伝えている、HFWの事業の推進役の活動も見学。さらに、YEHメンバーは何度も事前練習を重ね、念入りに準備をしました。
初回はHFWやYEHの活動を紹介。2回目にいよいよ寸劇とDVDでわかりやすく「ゴミ問題」を説明。公用語であるフランス語だけでなく、理解しやすい現地語のフォン語も使いました。寸劇は、ゴミが散乱した場所で売られている不衛生な食べ物を食べてお腹を壊すというストーリーで、100名以上の生徒と教員が熱心に見てくれました。どんなことがわかったか尋ねると、みんなが競うように手を挙げ、それぞれに学びとったことを次々に話してくれました。生徒たちが必修授業で習った知識が、DVDや寸劇によってリアリティを持ち理解されたようでした。
今後は、他の学校にも活動を広げて、それぞれの学校で生徒が自主的にクラブを運営し、校内や近隣の環境衛生を生徒自身で管理できるようにする予定です。また、YEHは、衛生の知識が定着すれば、次の段階として食料安全保障や「食料への権利」についても啓発活動を行う予定です。
寸劇とそれを熱心に観る生徒たち。隣にある小学校の生徒もやってきた
実施前にベナン支部事務局長の研修を受けるYEH