歌や寸劇による啓発活動で、500名近くが参加。楽しみながら「食料への権利」について学びました : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート べナン

2020.04.01 べナン

歌や寸劇による啓発活動で、500名近くが参加。楽しみながら「食料への権利」について学びました

陣痛が始まった妻のために医者を呼んでいるところを熱演。出演者らの演技に参加者の目はクギづけに

12月12日、ベト村で歌や踊りのコンテスト形式の啓発集会を開催しました。以前、啓発集会にできるだけ多くの人々の参加を促すため、コンテスト形式で行ったところ、大変効果が高かったことから(詳しくはこちら)同じ形式で実施しました。参加者は、栄養改善事業の対象者である母親123名、83名の地元コミュニティの事業推進役とそれに協力している25名の母親、9つの村の村長、そして、事業の対象者ではないものの、より多くの人々にHFWのメッセージを伝えたいと招待した223名の村の人々など前回を上回る486名です。

出演者は、伝統的なアーティスト5名、演劇グループ3組です。アーティストや演劇グループは、事前にHFWとの打ち合わせで、歌や寸劇で「食料への権利」の大切さや、赤ちゃんの胎児期から2歳までの1000日間の栄養の重要性、地元でとれる栄養価の高い作物栽培の促進、食料を作る土地の利用機会を確保する必要についてなどのメッセージを、曲や寸劇に盛り込んでくれました。

当日は順番に従ってそれぞれの演目を披露。出演者が登場すると、参加者たちは大歓声と拍手で迎え、歌や演技に見入っていました。審査員は識字教育の教師、栄養の専門家、音楽家が務め、それぞれ専門的な立場から審査しました。歌詞の良さや言葉の適切さ、栄養に関係する歌のメッセージが正確かどうか、声質、メロディー、全体的な音楽性、そして観客の反応などをもとに評価し、一番点数の高かった出演者を優勝者に決めました。

今回アーティストたちが作った曲は、活動地以外にも歌う機会を作ったり、ラジオ放送してもらったりして広く普及させ、多くの人々の食料と栄養についての理解を深めていく予定です。また、活動地で行われる啓発集会の際に、繰り返し紹介することで、歌の内容がしっかり理解され行動に結びつくようにしていきます。

子どもや赤ちゃんも登場。赤ちゃんの1000日間の栄養が、その後の子どもの健康状態に大きく影響することを伝えた

参加者の声

伝統的な歌手たちによる啓発活動は大歓迎です。なぜなら、私たちのほとんどが歌を愛する農民と職人だからです。 これらの曲を再び聴けるよう、そして私たちが自由に使えるようになってほしいと思います。 この催しが今後何年も続くことを願っています。

ジョスゥ・ウエッスゥさん(アクパチャメ村長)

今年のコンテストは非常にうまくいきました。識字教室や幼稚園やそのほかの集会の初めに、録音した今回受賞した歌手の曲を流すことをお勧めします。繰り返し聞くことによって、人々はこれらの歌を暗記し、自然と歌のメッセージに込められた行動をとるようになるからです。

ゾスゥアンドレさん(審査員長)

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