迫力のあるパフォーマンスを見せるミュージシャンたち
啓発活動
12月16日に歌やダンスなど音楽による新しい試みの啓発イベントを開催しました。コンテスト形式で、近隣に住むミュージシャン9人がエントリー。ミュージシャンたちは事前にHFWと打ち合わせし、十分な食料を得て栄養をとることの大切さ、土地を守ることの意義、衛生や識字教育の重要性などを、その地域で誰もが知っている曲に盛り込み、準備をしてきました。当日は、歌のうまさ、パフォーマンスの出来、伝わりやすいメッセージであったかどうか、など専門家3名が審査。上位3名が表彰されました。
通常の啓発集会の場合、参加者は40~50名ですが、この日は300名以上の住民が参加するなど大きな反響がありました。 この様子は地元ラジオ局で、複数回流してもらい、イベントに参加できなかった住民にもメッセージを届けることができました。 今回受賞した曲はDVDに収め、啓発活動の教材として活用していく予定です。また、このイベント開催は年1回の予定でしたが、好評だったため回数を増やすことも検討しています。
会場は300名以上の住民たちで熱気に包まれた
厳正な審査の結果、上位3名が表彰された
Message from Benin
歌とダンスによる音楽啓発イベントの様子
Message from Benin
農業のかたわら、ミュージシャンとしても活動しています。事前打ち合わせに参加し、歌の内容を考えて、練習をしました。当日は予想以上にたくさんの人が来ていて驚きましたが、多くの歓声をもらい、終わってからも「すごく良いパフォーマンスだったよ!」「これからもみんなを楽しませて!」と励まされて感激しました。結果は準優勝。次回は優勝をめざします。
ダーシィ・マウナさん(20)(アゴンドタン村、参加ミュージシャン)
音楽を聴くことが大好きなので、当日は村のみんなで見に行きました。地元のフォン語での歌だったのでどんな年代の人も楽しめました。いつも啓発集会で学んでいることがテーマで、とてもわかりやすく、さらに理解が深まりました。4時間はあっという間でした。
カッポ・ジュリエンヌさん(40)(アゴンドタン村、参加者)
コンテストの企画から携わりました。住民に開催を伝えて回わり、事前打ち合わせにも参加。当日は300脚のイスを用意したのですが、予想以上の人が来てくれ、うれしい反面立ち見の人が出たのは申し訳なかったです。地元のミュージシャンが、誰もが知っているメロディの歌詞を変えてフォン語で歌ったことが効果的でした。普段私たちが住民に伝えている内容が、音楽に乗せるとさらにメッセージ性が強くなるんだと感心しました。
アゴトン・ユシャウさん(41)(ベト村、HFWの事業の推進役)