交通量の多い朝7時から9時の通勤時間帯に実施
ブルキナファソでは憲法の改正が予定されており、2017年10月16日の世界食料デー当日に、「食料への権利」を憲法に盛り込んでもらうためのキャンペーンをYEHが行いました。首都ワガドゥグの最も交通量の多い交差点と、政府関係者が利用する官公庁近くの交差点に、新しい憲法に「食料への権利」記載をよびかけるバナーとプラカードを設置。メッセージ入りのおそろいのTシャツを着たYEHメンバー26名とHFW職員5名で、赤信号で停止した車やバイクの運転手に、チラシを配布しました。赤信号が長いため、チラシを渡すとじっくり読む人も多く、約2時間で約1400人に配布し、簡単な説明もできました。
HFWのこれまでの働きかけもあり、憲法素案には「食料への権利」が盛り込まれています。このまま実際の憲法に記載されれば、世界でも数少ない画期的な憲法になり、飢餓の解決に国が責任を負うことが明確になります。今回のキャンペーンは実際に憲法に盛り込まれるよう政策関係者にアピールするとともに、テレビでも放映され、憲法改正の国民投票に向けて、一般の人々に「食料への権利」の重要性を理解してもらう機会になりました。実際に、青少年が活動する2団体から一緒にキャンペーン活動をしたいという連絡もあり、ブルキナファソ国内の機運を強めることにつながっています。
また、YEHにとっては、初めて公共の場で一般の人を巻き込んだ活動となりました。体を動かし、多くの人に直接アピールしたことで、社会に貢献できた満足感と達成感が得られ、モチベーションのアップにつながりました。HFWとYEHの認知度向上にもなり、このキャンペーンは、2018年に予定されている国民投票まで継続する予定です。
「食料への権利」の憲法記載を呼びかけるメッセージ入りのバナーを交通量の多い交差点に立てる
メディアのインタビューを受けるYEHメンバー
キャンペーン動画
活動のリアルな様子を紹介
キャンペーンを行ったYEHメンバーのMessage
社会課題の解決に関われるということは気持ちよいことだと体感しました。これは人間として根本的なこと。行き交う人も熱心に話を聞いてくれ、直接いろいろな人と話せたのがよかったです。大勢に「がんばれ」と言われてさらにやる気が出ました。
活動に貢献できることがとてもうれしい。また、憲法改正という大きなことに影響を及ぼすことができることに気持ちが高揚します。黙っていたり、文句を言ったりするより行動する方がよいと感じた瞬間でした。通行人が応援してくれたのはとても勇気づけられました。