新型コロナウイルス感染症を予防するための知識も同時に伝えた
活動地の女性からなる協同組合のメンバーを対象に、3月16日と17日に財務管理のための研修を、3月24日、25日、27日には起業のための研修を、ワムテンガ村とウェドビラ村で実施しました。参加したのは、ワムテンガ村とウェドビラ村に加えて、ゴムトアガ村、ピシ村の協同組合メンバーの女性計125名です。講師はコンサル会社の専門家に依頼しました。
活動地ではこれまでマイクロクレジット(小規模貸付)を通じて、協同組合の女性グループの事業を支援してきました。女性たちは、タマネギや米、スンバラ(調味料)販売などの事業を手がけており、返済は一度も滞ることがなく順調に進行しています。今回は、さらに協同組合の収益を改善し、組合員の世帯収入を増やして、十分な食料を得られることができるようにと計画されました。
財務管理の研修では、収支と利益の知識、償却と年利の計算方法。財務評価のしかた、キャッシュフロー計画の作成方法、会計記録の方法、供給および在庫管理の方法、領収書や請求書の発行手続き、透明性を保持し説明責任を果たす会計、これらの管理を簡単にする会計ツールの使用方法などを学びました。また、起業研修では、事業のアイデアを見つける方法、優れた起業家の資質、利益が出る運営方法、会社の成長段階と法的地位、マーケティング知識と戦略などを学びました。
女性たちの事業がスムーズに運営されることで、HFWの支援から自立した後も継続して収入が向上し、栄養と食料摂取が改善できることが期待できます。
参加者のコメント
読み書きができないので、これまでかかった費用を記憶するしかないと思い苦労していました。今回、特に費用の計算と会計の記録について学ぶことができたのがとてもよかったです。事業管理の方法がよくわかったので、周りの人の手を借りながらこの知識を活かして自分の事業の改善につなげていきたいと思います。
ウエドラオゴ・テネさん(ワムテムガ村協同組合メンバー)