往復約770キロの4都市をつなぐラジオキャラバンで、国民の「食料への権利」への意識を高めました : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート ブルキナファソ

2020.07.30 ブルキナファソ

往復約770キロの4都市をつなぐラジオキャラバンで、国民の「食料への権利」への意識を高めました

 

リスナーとやりとりするYEHとHFW職員

6月19日から20日にかけて、HFW職員とユース・エンディング・ハンガー(YEH)各4名で、ブルキナファソ西部の主要4都市クドゥグー、ボロモ、ボボ(ボボでの活動についてはこちら)、ウンデの地元ラジオ局を訪問し、番組に出演しました。ブルキナファソではラジオの普及率が新聞やテレビに比べて高く、多くの人々に伝えるメディアとしては最も効果があります。今回のラジオ出演は、「食料への権利」について人々の理解を深め、今後国民投票が予定されている「食料への権利」が記載された憲法草案に賛成票を投じてもらうことが目的です。番組は『食料への権利』についてどう思いますか」をテーマに、リスナーにより興味を持ってもらえるようQ&Aのゲーム形式で構成しました。1時間から1時間半の番組のなかで15~30分、リスナーと双方向にやりとりできる時間を設け、よい回答をしたリスナーには、Tシャツや皿などの景品も準備しました。

番組は1週間前からラジオで宣伝していたこともあり、当日HFWからの質問に回答しようと、クドゥグ―やウンデではリスナーから20回以上の着信がありました。「『食料への権利』における4つの柱とは何ですか」「新憲法で『食料への権利』が記載されている3つの章を教えてください」「憲法委員会を率いている人は誰ですか」「『食料の権利』を憲法に明文化している国はどこですか?」「バランスのとれた食事とはどのようなものですか?」など15の質問に対して、多くの人が積極的に番組に参加し、「食料への権利」と新憲法について理解を深めることができました。

特にウンデではリスナーの一人がラジオ局を訪ねてきて、「このラジオ番組は、私たちに『食料への権利』とそのための行動をよくわかるように伝えてくれました。憲法で明文化されるための素晴らしい取り組みです。この地域でとれる素材を使ったバランスのよい食事はどういうものなのかを知ることもできました。情報を提供してくれたHFWのおかげです」と言い、YEHの活動に参加したいと伝えてくれました。

今後もプログラムに参加を希望したリスナーたちと連絡をとり、HFWの行うキャンペーンなどに協力を求めていきます。

ボボはHFWの事務所のある首都ワガドゥグに次ぐ国内第二の都市。ボボまでの、テロのリスクの低い経路で人口の多い都市を経由するルートに

収録スタジオでスタンバイするYEHメンバー

日本の若者のコメント

自分たちにとっては当たり前のことでも、憲法に明記することの大切さを実感できた!

YEH山梨メンバー

政府関係者のみではなく、市民に対して意識を変えるように呼びかけるという取り組みに、ブルキナファソ支部やHFWの強みが現れていると感じた。

YEH山梨メンバー

積極的にリスナーを自らの活動に巻き込む姿勢は見習いたい。自分たちの活動も山梨以外に広めていくことが大切だと感じた。

YEH山梨メンバー

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