オンライン授賞式での記念撮影。やまゆり生活協同組合(左上・左から二戸理事長、加藤専務)をはじめ、受賞者のみなさん
― 書損じハガキ回収で海外の協同組合を支援する取り組みを伝え、高評価 ―
やまゆり生活協同組合(以下、やまゆり生協)が、2025国際協同組合年全国実行委員会主催の「協同組合がよりよい世界を築く~チャレンジムービーコンテスト2025」において、最優秀賞を受賞しました。授賞式は2026年3月24日にオンラインで行われました。
本コンテストは、国際協同組合年にあわせて企画され、多様な協同組合の取り組みを動画で発信するものです。今回は全13作品の応募があり、各組合の活動の意義や広がりが競われました。
受賞作品について
受賞作品は、やまゆり生協が、ハンガー・フリー・ワールド(HFW)の「書損じハガキ回収キャンペーン」をはじめ、書損じハガキ等の回収活動に参加する全国40の生活協同組合を代表して制作したものです。
動画では、「くらしの中の助け合いで、世界の食を支える力になりたい」という想いのもと、組合員一人ひとりの行動がどのように世界につながっていくのかが描かれています。
自宅で見つけた一枚の書損じハガキは資金となり、やがて飢餓に直面する地域での協同組合づくりを支え、人びとが自ら食を守る力へとつながっていきます。そのプロセスは、「誰一人取り残さない社会」をめざすSDGsの理念とも重なります。
2025年には、書損じハガキ等の回収に40生協が協力し、約672万人の組合員に呼びかけが行われました。7万人以上が参加し、ハガキの寄贈に加え、仕分け・カウントのボランティア、学習会、支援先の視察受け入れなど、多様な形での参加が広がりました。
こうした積み重ねを通じて、「小さな助け合い(相互扶助)が世界を動かす力になる」という協同組合の価値を、行動と想いの両面から伝える作品となっています。
やまゆり生協からのコメント
国際協同組合年という大変貴重な年に、このような企画で賞をいただけたことを光栄に思っております。全国40生協のみなさんの気持ちを背負って応募させていただきましたので、今回の受賞は大変嬉しく思います。なお、今回の賞金10万円は、HFWの活動に寄付させていただきました。これからも、誰もが安心して生きられる世界の実現に向けて、行動を重ねてまいります。 (理事長 二戸依里さん)
この度は「協同のチカラ!ムービーコンテスト」ロング動画部門において、栄えある賞をいただき大変光栄に思います。ありがとうございました。今回の動画は、全国40の生協とHFWの協力で制作いたしました。私たちは書損じハガキなどの回収活動を通じて、世界の課題と向き合ってきました。「協同のチカラ」とは、日々の小さな行動の積み重ねで生まれてくるものだと感じています。 (専務理事 加藤慎吾さん)
審査員からのコメント(抜粋)
今回の選考は、協同組合の全国組織で活躍する26名が審査を行い、やまゆり生協の作品は130点満点中111点と、唯一110点を超える高評価を獲得しました。
・協同組合は、自分たちがやれることの延長に社会に良いインパクトを与える組織です。自分たちがやれることの延長線上で世の中の役に立てるという、「書損じハガキをきちんと集める」というアプローチが非常に素晴らしかった。
・課題のある国のみなさんを支援する「出口」として、協同組合づくりを位置づけている点が、運動の入り方・出口の双方において協同組合らしさを体現している。
全国の協同組合関係者から高い共感を得た作品として、評価されました。
なお、副賞として授与された10万円は、HFWの活動にご寄付いただきました。心より感謝申し上げます。
やまゆり生協をはじめとする全国の生活協同組合とHFWは、これまでも組合員参加型の活動を通じて、国内外の食料問題の解決に向けて協働してきました。今回の受賞は、こうした取り組みが広く社会に伝わり、共感を生み出す力を持っていることを示すものです。
HFWは今後も多くのみなさまと協働しながら、「飢餓のない世界」の実現をめざして活動を続けていきます。
動画はこちら